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自己免疫性肝炎の原因と対処方法

肝臓の炎症の1つである自己免疫性肝炎は、原因不明の肝疾患です。ここでは、自己免疫性肝炎について詳しく解説します。

自己免疫性肝炎とは?どんな疾患なのか

自己免疫性肝炎は、免疫の異常によって自分自身の肝細胞を誤って攻撃することで発症する自己免疫性肝疾患の1つです。日本には約3万人の患者がおり、男女比は1:4で中年以降の女性に多く見られます。

英語名のAutoimmune Hepatitis頭文字を略してAIHと呼ばれ、治療を受けなかった場合は重症肝炎を起こして短期間で肝硬変や肝不全に進行することもあります。

自己免疫性肝炎は、以下の3点から診断します。

  • 肝臓の細胞破壊程度を示すASTやALTが上昇
  • 免疫異常を反映する抗核抗体が陽性
  • 血清IgG高値

また、自己免疫性肝炎患者の1/3には合併症として慢性甲状腺炎、シェーグレン症候群、関節リウマチが見られます。

自己免疫性肝炎になる原因

自己免疫性肝炎の原因は不明です。そのため、原因がはっきりしているウイルス性肝炎やアルコールや薬物による肝障害などを除外して診断します。

ただ、自己免疫が関係していると考えられており、A型肝炎ウイルス、Epstein-Barrウイルス、サイトメガロウイルスなどによるウイルス感染や服薬が発症の引き金になるとの報告があります。

また、遺伝的因子に何らかの環境要因が加わることで発症するとの推定もありますが、自己免疫性肝炎の発症に関わるとされる遺伝子は見つかっていません。

自己免疫性肝炎の症状

自己免疫性肝炎は自覚症状がほとんどない病気で、健康診断や定期健診で肝障害を指摘されて発覚することが一般的です。ただ、以下の症状を訴える方もいます。

  • 倦怠感
  • 疲労感
  • 食欲不振

また、病気が進行すると以下の症状が現れます。

  • お腹の張り(腹水)
  • 足のむくみ
  • 吐血

自己免疫性肝炎の治療方法

副腎皮質ステロイドであるプレドニゾロンの内服による治療が基本となります。知慮の目標はALTとIgGの正常化であり、推移を見ながら薬の量を調整します。

ただし、肝機能が正常化した後に服薬を中心すると多くの場合で再燃するため、長期での服用が必要となります。

また、副腎皮質ステロイドには以下の副作用があるため、医師の指導のもと服薬しましょう。

  • 消化性腫瘍
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 骨粗しょう症
  • 満月様顔貌
  • 易感染性

糖尿病や脂質異常症などの副作用があるため、食事摂取量には注意が必要です。脂肪・糖質を摂りすぎないようにしましょう。

副作用や合併症で副腎皮質ステロイドが使用できない場合、アザチオプリンの投与を行います。ただし、自己免疫性肝炎に対するアザチオプリン投与は日本では保険適用外です。

ALTやIgGが正常であれば日常生活で特に注意すべき点はありませんが、疲労感や倦怠感などの自覚症状が出る場合があります。

重症の急性肝炎の場合はステロイドパルス療法や肝補助療法などの特殊治療が必要となります。ステロイドパルス療法は真菌などによる感染症の合併に注意が必要です。症状によっては肝移植を検討することもあります。

妊娠中は病気が落ち着くことが多い一方で、出産後に悪化するケースもあります。妊娠時においてもプレドニゾロン5~10mg/日程度の投与であれば影響ないと考えられ、2018年7月からは治療上必要な場合に妊婦が服用することが可能となりました。ただし、妊婦にアザチオプリンの投与は禁忌となっています。

適切な治療を行えば肝臓の炎症は改善します。長期予後は良好ですが、肝機能検査値が頻繁に悪化する場合は肝不全や肝細胞癌を発症することもあります。定期的な画像検査で確認することが必要です。

自己免疫性肝炎の予防

自己免疫性肝炎は自己免疫的機序が考えられていますが、具体的な原因が不明であり予防方法はありません。

適切な治療を継続的に行えば予後は良好であることから、定期的な健診で早めに異常に気付くことが重要です。

C&G銀座クリニック
痛み・しびれなどの関節痛・神経痛・筋肉痛、糖尿病の合併症などに対する治療に取り組んでいます。

引用元:https://cg-ginza.jp/medical/

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