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ウイルス性肝炎の原因と対処方法

”沈黙の臓器”とも言われ、異常が起きても気づきにくい肝臓。今回は、そんな肝臓の病気の1つであるウイルス性肝炎について、症状や治療法を解説していきます。

ウイルス性肝炎とは?どんな疾患なのか

ウイルス性肝炎は、肝炎ウイルスの感染によって引き起こされる病気です。肝臓の細胞が少しずつ壊れていき、徐々に肝臓の機能が失われていきます。また、肝がんを引き起こすリスクが高まる病気です。

ウイルス性肝炎を引き起こす肝炎ウイルスは主に4種類あります。それぞれの特徴を見ていきます。

A型肝炎ウイルス

A型肝炎ウイルスは酸に強くアルコールにも耐性があり、急性肝炎に原因となります。潜伏期間は2週間~7週間で、一度感染すると再度感染することはありません。また、自然治癒の可能性が高く慢性化することもありません。

発熱、全身のだるさ、食欲不振、嘔吐、頭痛、筋肉痛、腹痛、などの症状があり、重症化すると黄疸が出ることもあります。

B型肝炎ウイルス

B型肝炎ウイルスは日本で130万人~150万人が感染されていると言われています。B型肝炎ウイルスにはA・B・Cの3タイプがあり、日本に多いB・Cタイプは成人感染の場合は一過性感染で終わり、再感染はありません。欧米で多いAタイプは日本でも増えてきており、慢性化することがあります。

急性B型肝炎は全身のだるさや食欲不振、吐き気、黄疸などの症状が現れ、慢性B型肝炎の場合自覚症状がない患者が多く、健康診断などで判明することが多いのが特徴です。

1986年にワクチンが導入され、2016年には全出生時を対象に公費でB型肝炎ワクチンを接種するユニバーサルワクチネーションが始まったことから今後は感染がさらに減少すると見られています。

C型肝炎ウイルス

C型肝炎ウイルスは慢性肝炎を引き起こし、慢性肝炎の70%はC型肝炎です。C型肝炎ウイルスのワクチンはなく、多くの人は急性肝炎になりますが自覚症状がないケースもあります。

急性肝炎になると30%の人はウイルスが排除されますが、70%の人が慢性肝炎になり、約30年で肝硬変に、約40年で肝がんに進行することがあります。

肝硬変まで進行すると、手のひらが赤くなる手掌紅斑や黄疸などの症状が見られることがあります。

E型肝炎ウイルス

E型肝炎ウイルスは、一過性の急性肝炎で、南アジア東南アジア、中央アジア、北アフリカなど発展途上国での報告例が多くありますが、最近では日本でも感染が確認されています。潜伏期間は2週間から9週間で、ワクチンはありません。

高い確率で黄疸が出る他、発熱、腹痛などの症状が出ます。

ウイルス性肝炎になる原因

ウイルス性肝炎は肝炎ウイルスによって引き起こされます。原因となる肝炎ウイルスは、種類により感染経路が異なります。

原因・感染経路
A型肝炎ウイルス 貝類や海外での飲食など、食べ物を介して感染
B型肝炎ウイルス 出生時の母子感染、輸血、出産、性交渉、針刺し、ピアスの穴開けなど
血液を介して感染
C型肝炎ウイルス 輸血や血液製剤、性交渉、針刺し、長期間にわたる血液透析など
血液を介して感染
E型肝炎ウイルス 糞便に汚染された飲食品
豚やシカ、イノシシなどの動物の生刺しやレバ刺しから感染

ウイルス性肝炎の治療方法

ウイルス性肝炎の治療法を、肝炎ウイルスの種類ごとに紹介します。

A型肝炎ウイルス

黄疸が出た場合は、入院して自然治癒を待ちます。特化した薬がないため症状に応じた対処療法を行い、肝臓に負担を与えないよう食事療法も行われます。

症状の回復には、数週間から数か月かかることもあります。

B型肝炎ウイルス

急性B型肝炎では食事がとれなければ点滴で栄養補給をする治療となり、抗ウイルス薬は使いません。

慢性B型肝炎はインターフェロンという注射や核酸アナログ製剤という内服薬を使い、ウイルスの増殖を抑えて肝硬変や肝がんなどに進行させないよう治療を行います。現在の治療では、体内のB型肝炎ウイルスを完全に排除するのは困難となっています。

C型肝炎ウイルス

ウイルスを排出するため以前はインターフェロンという注射薬を中心に治療が行われていましたが、副作用も多く現在では経口薬だけの治療「インターフェロンフリー」が主流となっています。直接作用型抗ウイルス薬と呼ばれる経口投与薬でウイルスを90%以上排出できると言われており、進行度やウイルスの型によって投与されます。

E型肝炎ウイルス

急性期の対処療法しかありません。劇症化した場合は血漿交換、人工肝補助療法、肝移植などを行いますが、ほとんどが自然治癒します。

ウイルス性肝炎の予防

ウイルス性肝炎の予防には、肝炎ウイルスの種類による原因を知り、きちんと対策をとることが重要です。

A型肝炎ウイルスは、任意接種となっているA型ワクチンを接種することで予防出来ます。

B型肝炎ウイルスも、ワクチンで予防することが可能です。また、B型やC型肝炎ウイルスは以下の点に注意すれば他人へ感染することはほとんどありません。

  • 他人の血液には触れない、触れた場合はきちんと洗い流す
  • 性行為時はコンドームを使用する
  • ピアス穴は医療機関で開ける
  • 歯ブラシやカミソリを共有しない
  • 注射器や注射針を共用しない

E型肝炎流行地域へ旅行する際には以下の点に注意しましょう。

  • 清潔な保証がない飲料水を口にしない
  • 非加熱の貝類や果物、野菜をとらない

また、豚レバーなど動物の内臓を食べる際には中心部まで十分に加熱して火を通すことが大切です。食べる前も、調理時に皮膚の傷などからウイルスが入らないよう注意しましょう。

C&G銀座クリニック
痛み・しびれなどの関節痛・神経痛・筋肉痛、糖尿病の合併症などに対する治療に取り組んでいます。

引用元:https://cg-ginza.jp/medical/

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