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培養幹細胞治療と不妊

幅広い医療分野で実用化され始めた再生医療・培養幹細胞治療は、不妊治療の分野でも注目を集めています。ここでは、培養幹細胞治療による不妊治療の可能性について、C&G銀座クリニックの監修のもと詳しくご紹介します。

不妊に対する再生医療の確立

培養幹細胞治療とは、様々な組織や器官に成長する力を持つ幹細胞を自身から採取、培養し、再び体内に投与することで、細胞の修復や機能回復、活性化させる再生医療です。

国内で幹細胞などを用いた再生医療を行う場合には、厚生労働省からの認可が必要となっています。非常に繊細な治療を行う再生医療に、高度な技術や安全性が求められるためです。

厚生労働省からの認可には第一種から第三種まであり、治療を行う場合には再生医療等提供計画番号の取得が必要となっています。

※参考:厚生労働省|再生医療について

PRP療法は不妊の治療法として認められている

多血小板血漿(PRP)を用いた不妊治療は、厚生労働省から認可の降りている再生医療です。

「難治性不妊に対する多血小板血漿(PRP)を用いた不妊治療」「子宮内膜に対する多血小板血漿(Acti₋PRP)を用いた不妊治療」などの治療が認められており、治療は第二種再生医療等提供計画番号を取得している医療機関で受けることができます。

カインくん(「よくわかる幹細胞治療 ステムセル百科」レポーター)
カインくん

不妊治療に再生医療が向いているって、厚生労働省が考えてくれてるんだね!

培養幹細胞治療は不妊治療として「期待値」段階

様々な細胞に分化する力をもつ幹細胞を用いた培養幹細胞治療は、糖尿病や関節痛、自己免疫疾患などの治療法として認可されていますが、不妊治療に関しては、効果が期待されるものの治療としての認可には至っていないのが現状です。

今後の研究で科学的根拠が増えていけば、新しい不妊治療としての認可が期待できます。

不妊に対するPRP療法の効果・働き

子宮内膜を活性化させ着床を促すPRP療法

PRP療法は、自分の血小板に含まれる成長因子のもつ組織修復などの力を使った治療法です。

PRP療法の不妊治療は、血小板に含まれる成長因子の細胞増殖や血管新生などの作用を利用し、子宮内膜のコンディションを整えることで受精卵が着床しやすい環境を作り出すことが目的です。

自分自身の血小板を使い、培養することなく子宮内に注入するため、リスクの少ない再生医療といわれています。

培養幹細胞治療による血小板への効果・働き

造血因子の力で血小板を作り出す培養幹細胞治療

培養幹細胞治療では、投与された幹細胞から分泌されるTPOという造血因子が働きます。

TPOは骨髄や肝臓で生成される造血因子で、造血幹細胞が血小板になる前段階の前駆細胞の増殖や分化促進に関わるため、血小板をはじめとした血球成分の生成にとても重要とされています。 TPOの作用は、化学療法などによる血小板減少症などの治療にも用いられているようです。

子宮内膜の血液組織に対して、血小板内の成長因子から働きかけるのがPRP療法で、幹細胞から発する成長因子から働きかけるのが培養幹細胞治療になります。

カインくん(「よくわかる幹細胞治療 ステムセル百科」レポーター)
カインくん

メカニズムを聞くと、PRP療法と培養幹細胞治療の成長因子の働きは似てるような気がするね!

C&G銀座クリニック院長大森隆史先生(「よくわかる幹細胞治療 ステムセル百科」監修)
大森隆史先生

PRP療法は血小板の力を応用していますが、培養幹細胞治療では血小板のもととなる造血幹細胞による治療です。造血幹細胞が成熟したものが血小板というわけですので、最近では産婦人科の先生も培養幹細胞治療に興味を持ち始めていると聞きます。

不妊へ作用する
幹細胞から分泌される成長因子

EGF(上皮増殖因子)が造精機能改善に働く

男性不妊症においてhCGからの刺激によって分泌されたEGFにより造精機能の改善が図られる可能性があると報告されています。

VEGF(血管内皮増殖因子)が排卵誘発に働く

卵巣へのVEGF投与によって卵胞周囲の血管新生が促され、卵胞閉鎖を抑制。正常な卵胞の発育につながることが明らかになっています。

KGF(ケラチノサイト増殖因子)・IGF(インスリン様成長因子)が卵胞発育に働く

ラットを用いた実験によると、KGFやIGFが卵胞細胞のアポトーシスを抑制し、卵胞の発育を促すことが報告されています。

FGF2(線維芽細胞増殖因子)が精子形成に働く

FGF2は、雄または男性の生殖腺に発現し、精子形成を促進することが報告されており、不妊治療への応用が期待されています。

EPO(エリスロポエチン)が卵胞減少抑制に働く

EPOの全身投与により、卵胞数の減少抑制効果が期待できることが明らかになっています。

PGE2(プロスタグランジンE2)が生殖生理に働く

PGE2は分娩や排卵など雌性の生殖生理に関わることが明らかになっています。

培養幹細胞治療の方法

培養幹細胞治療では、まず自分自身の脂肪を採取します。下腹部や太ももなどから採取するのが一般的です。局所麻酔をするので強い痛みを感じることはありません。

採取した脂肪から幹細胞のみを取り出して4~6週間程培養したものを点滴や局所注射で投与するというのが一般的な治療方法です。

投与された幹細胞は、ゆっくりと全身を巡り、根本的なアプローチで疾患や体の不具合を治療します。

培養幹細胞治療は自由診療となっているため、治療費用は全額自己負担です。治療を受ける医療機関によって異なりますが、治療費用の相場は100万円以上となっています。

培養幹細胞治療の副作用リスク

  • 感染症の悪化
  • アレルギー症状
  • 塞栓症
  • 腫瘍化
  • 拒否反応

再生医療の中でも培養幹細胞治療はリスクの少ない治療と言われますが、副作用リスクがゼロというわけもありません。どのような治療でも同じことですが、治療を検討する際には、治療効果はもちろん、副作用リスクについてもしっかりと説明を受けるようにしましょう。また、不妊治療を目的とした治療は現在のところ認可外となっていることも理解した上で治療を検討してください。

カインくん(「よくわかる幹細胞治療 ステムセル百科」レポーター)
カインくん

センシティブな不妊治療は時間がかかるほど精神的な負担が大きいっていうし、それでなくても高い治療費にプラス100万円以上は大変そう…もっと負担が少なくて費用が抑えられる治療法があるといいのに…

C&G銀座クリニック院長大森隆史先生(「よくわかる幹細胞治療 ステムセル百科」監修)
大森隆史先生

培養幹細胞治療と同等の効果が期待できるもので、脂肪採取や培養のプロセスがなく、治療費用を抑えられる「幹細胞培養上清液」という治療法はご存知ですか?培養幹細胞治療のように細胞そのものを使っていないので、副作用・リスクの低さもメリットです。

幹細胞培養上清液治療とは

幹細胞培養上清液は、幹細胞を培養した際に分泌される成長因子を含んだ培養液の上澄み液を利用する治療方法。培養幹細胞治療との違いは、幹細胞そのものを含まないことなのですが、得られる治療効果は同等です。

幹細胞培養上清液のメリットは、細胞を含まないために腫瘍化や拒否反応のリスクがないこと、脂肪採取や培養の必要がないこと、治療費用が培養幹細胞治療よりも抑えられることなどが挙げられます。

点滴や局所注射によって投与された幹細胞培養上清液が体内の幹細胞に働きかけて活性化させたり、分化や増殖を促したりすることで、組織の修復や機能回復をはじめとした治療効果が期待できるのです。

C&G銀座クリニック
痛み・しびれなどの関節痛・神経痛・筋肉痛、糖尿病の合併症などに対する治療に取り組んでいます。

引用元:https://cg-ginza.jp/medical/

C&G銀座クリニックでは、デトックス療法・サプリメント等を用いて、疼痛緩和、糖尿病の合併症、免疫疾患などさまざまなお悩みに対し、治療を行っています。

所在地 東京都中央区銀座2丁目8-19FPG links GINZA 4・5階
アクセス 地下鉄有楽町線「銀座一丁目駅」より徒歩1分